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頂きもの

2010.05.28 21:00|頂きもの
「鳥と語らう案山子が一つ」の空琴さま☆

より頂いた 5000回記念の童話を ここに掲載しておきます
ステキなお話なので みなさんぜひ読んでください



IMG1550p


5000回記念

静かな音すら響く晩。
丸い真白い月を見て、少女はお城を飛び出した。
ドレスのスカート脱ぎさって、兵隊ズボンに身を包み、細長剣を腰差して、幅広帽子を被ったよ。
袋の中はパンとチーズとハチミツで、古びた地図とコンパスは旅人くれた宝物。
賢い馬の相棒は、小さい頃から仲良しで、風をきって進んでく。

ひゅるりらひゅるり
とたとたとたた

地図を広げて向かったは、山の向こうの空向こう、知ってる景色の向こう側。
不思議な町があるのだと
聞いた噂に胸を踊らせ、少女は素早くかけていく。

頭の上を鳥が一羽飛んでった。
背中に1人、小人を乗せて


ずっと遠くにたどり着き、少女は少し休んでた。
幅広帽子を隣に置いて、木陰で少し休んでた。髪につけた髪飾り、ピカピカ光を
跳ね返す。
外して眺めたきれいなそれは、誕生日にもらった大事なもので。
それを見つけた悪戯リスが、きれいな光に誘われて、それを掴んで逃げ出した。
少女は必死で追いかけて、リスは怯えて逃げ出して
なんとかそれを見つけたけれど、手には届かぬ枝の上、
木登り知らない少女では届かぬ高さの枝の上。
木の下落ち込む少女の元に、少年一人訪れて、たやすくそれを取りました。
髪飾りを受け取って、少女はにっこりわらったけれど、
なんだかとても悔しくて、お礼もいえずにかけだした。

少年ぼんやり歩いてく。


山の向こうの知らない景色、知らない景色の山向こう。
少女は町にたどりつく。
子どもたちがよってきて、どこからきたのかたずねたよ。
城から飛び出た少女はひとつ、ごまかし笑って答えたよ。
山の向こうと答えたよ。
そうしてすばやく逃げ出した。
羽根つき帽子の子どもたち、楽しそうに追いかけて
少女はすばやくかけていく。

町の広場で老人1人、不思議な伝説語ってた。
町の不思議を語ってた。


暑い砂漠を迂回して、少女は港に初めて訪れた。
変わったものが溢れる場所に少女は自然と嬉しくなった。
色とりどりの品物眺め、色鮮やかな食べ物眺め、はしゃぎまわって走ったよ。
本の中しか知らない景色、走り回って楽しんだ。

路地裏通った向こう側、古びた本は眠ってた。次の旅を待っていた。


不思議なものを探しては、少女は周りを見回した。
何にも見逃さないように、何にも見落としてしまわないように。
そんな少女を背中に乗せた、賢い馬の耳元に、不思議な音が聞こえてた。心地い
い音聞こえてた。
そんな不思議な森の道、少女はどんどんどんどんかけていく。
風きる音を聞きながら

どこかの野原の不思議な音は
風吹くたびに響いてた。


少女は世界をかけまわる。
不思議なものを探すため
不思議なことに出会うため
世界のどこかをかけまわる。


ひゅるりらひゅりら
とたたとたたた

昔少女が出会った旅人は、こんなことを話してた。
耳を澄まして目を凝らし、何かを探そうとしなくても、
ただ少し、注意深くなるだけで、不思議なことはたくさんあると
ただただゆっくり歩けばいいと
そんなことをいっていた。
ずっと昔にいっていた。

お山に響く狼の、山彦響く遠吠え聞いて、そんなことを思い出す。
強く寂しいその声に
なんだかとても懐かしく、なんだかとても寂しくて。
少女はお城に帰ったよ。
賢い馬と帰ったよ。


ひゅるりひゅるり
とたたたた


不思議なものを見つけられずに帰った少女。
幾月ぶりの自分のベット、飛び込むように沈みこみ、周りの人に叱られて、懐か
しい声聞いていて
なんだか嬉しくなりました。
なんだか温かくなりました。

一つだけ
不思議な気持ちをもてました。

少女の逃した不思議はたくさん
少女が見つけた不思議はひとつ

それでもなぜだか満足です。

そんなお城は少しだけ
退屈ではなくなりました。
ふわりと広がるスカートも
少し好きになれました。


兵隊ズボンと細長剣と幅広帽子古びた地図とコンパス
宝箱にしまってあった。
王族用の宝箱
しっかりきっちりしまってあった。


賢い馬は聞いています。


ひゅるりらひゅるり
とたとたた



賢い馬も目を閉じた。

あるとき、あるばしょ、あるせかい

立派な王国の立派な王女様
埃を被った特別な箱開けて

不思議な気分となりました。
不思議な気持ちとなりました。

不思議が一つ、ふえました。







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ろ~るけ~き

Author:ろ~るけ~き
自作の詩。
誰かが、そっと思っている。君に伝わったら嬉しい、
同じ所へ向かってゆくために、不思議を乗り越えて。

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